日本のそこかしこにあるさりげない美から、とっておきの光景まで。 日本にあふれる美を、写真とともに余すところなく伝えていきます。 京都、伏見稲荷大社。全国に4万社あるともいわれる稲荷神社の総本宮である。 信者から奉納された約1万基の鳥居でも知られる。創建は711年。 滋賀県、琵琶湖の竹生島神社(旧称、弁才天社)の祭礼。 広島の厳島神社、神奈川の江島神社とともに日本三大弁天と呼ばれる。 創建は420年と伝えられている。 石川県金沢市、長谷山観音院の観音菩薩石像。 観音院の本尊は、安産を守るという十一面観音。 埼玉県秩父市、金昌寺の子育て観音。 江戸時代の作。完全に女性の造形となっている。 京都、上賀茂神社(賀茂別雷神社)の「立砂(たてすな)」。 賀茂の神が天から降臨したという神山(こうやま)をかたどったものとされ、 それ自体が依代でもある。 京都、祇園祭山鉾の大長刀。 祭礼中の山車や神輿は神の乗り物であり依代でもある。 日本酒の仕込み。 岐阜県、高山祭のからくり人形。祭礼時には人形も神となる。 石川県金沢市浅野川での友禅流し。 染色の最後に、余分な糊や染料を洗い流す工程。 隠岐西ノ島の田楽「十方拝礼(しゅうはいら)」。 田楽は水田耕作と深く結びついた民族芸能であり、 能楽のルーツのひとつでもある。 京都祇園祭、長刀鉾の稚児。古来、用事には神霊が降臨しやすいとされ、 稚児に選ばれた子どもたちが祭礼にシンボルとなることも多い。 『山海名産図会』より「造醸(さけつくり)」 静岡県稲取、雛のつるし飾り。雛人形もその起源は形代にある。 茶の湯はマナーというよりも、 茶室という小さな舞台空間で演じられる速攻演劇であるかもしれない。